この記事にはネタバレが含まれます！映画をまだ見ていない方は要注意！
コナンファン歴25年！今作の徹底解説！
今回の作品は、今までと違いかなりに描かれたネタも含む内容となっていたので、意外と分かりづらい部分も。そこで、コナンファン歴はもはや25年、原作コミック101巻全て持っている私が、今回作品について解説。
今回のメイン「警察学校同期組」って？
ファンの間で「警察学校同期組」と称されるメンバーはこの5人。
- 松田陣平：警視庁捜査一課所属・殉職
- 荻原研二：機動隊、爆発物処理班所属・殉職
- 降谷零：公安警察（安室透、バーボン）
- 諸伏景光：公安警察所属・殉職
- 伊達航：警視庁捜査一課所属・事故死
（原作登場順）
最初に原作に登場したのは、松田・荻原の2名。本映画でも冒頭で登場する爆弾犯事件の際に登場した。この登場の際には、松田・荻原以外に仲のいい刑事がいた、などの情報は全く出ず、「松田と荻原は親友」そして「松田は佐藤刑事の忘れられない人」であるというだけだった。
原作での２名の登場は長い間この作品のみだったが、この爆弾事件がものすごく原作でも人気のストーリーであることと、松田・荻原のイケメン・ブロマンスキャラの人気により、ファンの間では忘れられない存在に。
その後登場したのが、降谷零こと安室透。彼は初登場時は敵か味方か、と読者や視聴者をドキドキさせる存在だった。しかしストーリーが進み、彼が公安警察の潜入捜査官であり、過去に共に組織に潜入していた諸伏景光の存在が明らかになると、芋づる式に松田・荻原・降谷・諸伏、そして高木刑事の指導員だった伊達航の5人が警察学校の同期だったことが明らかになったのだ。
最近では、降谷/安室人気も相まり、この「警察学校組」が大人気！スピンオフ漫画が制作され、その作品のアニメ化もされるほどとなったのだ。
3年前の事件とは
今回の映画の中で語られた松田が殉職する原因となった事件は、アニメでは２００３年ごろに放送された「揺れる警視庁 １２００万人の人質」。そしてコミックスでは36巻・37巻に収録されている。
事件の内容は以下の通り。
7年前と3年前に、同一犯によって行われた爆弾事件が、またもや引き起こされた。犯人は白鳥の車を爆破し、挑戦状とも取れる暗号文を残す。暗号は東京に仕掛けられた、二つの爆弾のありかを示す内容であった。警察は、暗号を頼りに八方に手を尽くすものの、まったく手がかりが見つからない… 緊迫した状況の中、コナン達はやっと片方の爆弾を探し当てる。が、見つけた爆弾は、爆発する3秒前から「もう一つの爆弾」の設置場所のヒントを告げる仕組みになっていた。目の前の爆弾と隠された爆弾、板ばさみの窮地に、解決の道はあるのか…!?
名探偵コナン 全事件レポート編纂室より
この7年前の事件で殉職したのが荻原、3年前が松田ということだ。そもそもなぜ、優秀な爆発物解体スキルを持った二人が殉職したのか。それは犯人の卑劣な手口のせいだった。
爆発物を発見し、荻原や松田が解体をしていると、その爆弾には「他にも爆弾を仕掛けてある。どこに仕掛けたのかは爆発数秒前に表示される。その前に爆発物処理をしてしまったら、どこに仕替えたかは決してわからない」というメッセージが表示され、二人は他の都民の命を守るために散るのである。
この事件を詳しく知りたい方は、コミックスを。もしくはアニメ版「揺れる警視庁 １２００万人の人質」はU-NEXTなどで視聴できます！
佐藤・高木の恋路について
今回の映画内では進んだのか進んでないのか、もはや安定的なカップルゆえに本当に残すはもう結婚のみとなった高木・佐藤カップルであるが、この二人は原作屈指の大出世キャラクター。なんて言ったって高木刑事は、アニメオリジナルのモブキャラだった「刑事A」が声優の高木渉さんがアドリブで「高木です！」と名乗り続けたおかげで原作にも登場したキャラクターなのだから。
この二人は一時期は「警視庁恋物語」としてシリーズ化して何度も描かれ、名探偵コナン人気の一端をになっていたカップルだった。
ずっと思いを寄せている高木刑事と警視庁のマドンナである佐藤刑事。そして、主な恋のライバルは白鳥警部で、いっときは無理やり佐藤刑事とお見合いまでセッティングして結婚を迫ったこともあったが、収まるところに収まった。そもそも白鳥警部が佐藤刑事を好きな理由が「幼い頃に好きになった女の子に佐藤刑事が似ているから」というものだったが、その少女の正体がコナンたちの担任の先生である小林先生だと判明するとコロッと小林先生と付き合い始めたのだ。
コナン界は幼なじみ絶対正義だし、似ている人間が多すぎる…。
個人的感想とツッコミどころ
| Filmarks | yahoo!映画 | 映画.com |
|---|---|---|
| 4.1 | 4.4 | 4.０ |
さて、今回の脚本ですが概ね筋が通っていて、無理のない内容だったのではないでしょうか。もはや劇場版コナンはミステリーというよりは、アクションの方に寄っていて、いかにド派手に建物を爆発させるか、ということに注力している模様。
そういう意味では、ハリウッドのアメコミ映画を見ているような派手さとハラハラ感や面白さがあった内容だった。ただ犯人の動機に関しては今回は「細かいことは気にするな！」とやや強引に乗り切った模様。
近年、犯人の動機で批判が集まりがちだった劇場版コナン。もうそこは諦めたのかもしれない。
サラッと流された動機などだが、確かにあの設定やロシア人被害者団体を掘り下げたら「ザ・バットマン」のような暗めなところに行きそうな気配がするので、「殺人ラブコメ漫画」ではこの辺でとどめておいた方がいいという判断でしょう。
（ザ・バットマンの感想はこちら↓）
キャラクターのアクションシーンは、もはやみんな人間やめてましたね。崩れるパイプの上を走れるコナンくんの体幹はどうなっているんだろう、とか
隣のビルに生身で飛び移る・飛んでるヘリコプターに突っ込むってキャプテン・アメリカかよ！とツッコミたくなった。彼は確実に超人血清を打たれていますね。
次回２６作目について
コナン映画お約束でもある次回作予告。海？のような水の中のような映像からジンの声。黒の組織絡みでしょうかね。「海」絡みのエピソードの打率があまりよくないコナン映画…。果たしてどうなることやら。
やはりラムも関わってくる内容になるのでしょうか。映画で組織編は結局核心に触れることはできないので、中途半端になりがちと思っているのですが、次回作は果たして…。
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