映画「355」を観てきた

映画・本

そろそろ花粉が気になってきましたね。私は花粉症なのでこの季節は薬が欠かせません。そんなわけで、やっと病院へ行き処方箋をもらってきました。花粉症って、特段診察は必要なくて処方箋さえもらえればいいんですが、そのためには病院に行かなきゃならないのが面倒臭いですね。ただでさえ、病院はコロナなどで忙しいだろうに、申し訳なさもあり…。こういうのこそ、オンライン診療&薬の通販みたいなことができるようになってくれればいいのに、と思ってしまいます。

さて、そんなわけで今日は病院デーだったわけですが、「それだけで1日が終わるのはもったいない!」と思ってしまう派のわたし。病院後に映画を見に行くことにしました。
先日、米アカデミー賞ノミネートが発表された「ドライブ・マイ・カー」や本日から公開の「ウエスト・サイド・ストーリー」なんかも気になっていたのですが時間が合わず、以前映画館で特報を見て気になっていた「355」を鑑賞してきました!

映画館へは大抵ひとり

私は、映画鑑賞が趣味でよく映画館へも足を運ぶのですが、最近はひとりで行くことがめちゃくちゃ多くなりました。というのも私の家から映画館が非常に近く、徒歩20分(電車一駅)の場所にあるので、誰かと予定を合わせるよりも、フラッと行ってササッと帰ってこれるのが楽ちんだからです。

また、私は映画を見てすぐに人に感想を言うのが苦手なので、敬遠気味になっていると言うのもあります。例えば、文句のつけどころのない面白い映画だったらいいんですが、もしちょっと期待はずれだった場合とか、どうしても一緒に見た人にネガティブなことを言えなくなってしまうんですよね。だからと言って思っていないことも言えず…。また、相手がどう思ったのか必要以上に気を遣ってしまったりして…。エンドロール見ながら「感想、なんて言おう〜…?」なんて悩んでいることもしばしば。そんなわけで、誰かと見る映画って少し苦手なのです

以下、映画「355」のネタバレを含みますので、ご注意ください。

355の概要

監督:サイモン・キンバーグ
主演:ジェシカ・チャスティン

格闘術のスキルが高いCIAのメイス(ジェシカ・チャステイン)、過去にトラウマを抱えるBND/ドイツ連邦情報局のマリー(ダイアン・クルーガー)、最先端のコンピューター・スペシャリストでMI6のハディージャ(ルピタ・ニョンゴ)、コロンビアの諜報組織に所属の優秀な心理学者グラシー(ペネロペ・クルス)、中国政府で働くリン・ミーシェン(ファン・ビンビン)。秘密兵器を求め各国から5人の女性エージェントが集結、ライバル同士からチームとなりコードネーム「355」を結成する。それぞれの才能を駆使して、世界をカオスに陥れるテクノロジーデバイスを利用しようとする国際テロ組織に立ち向かっていく。果たして第3次世界大戦を阻止することはできるのかー
※“355”:18世紀アメリカの独立戦争時代に実在した女性スパイのコードネーム

Filmarks より

本格スパイアクション

映画「355」は、女性エージェントたちによる本格スパイアクションでした。ストーリーとしては王道で、何度も男性主人公で観てきたものにそっくりです。(例えば、ジェイソン・ボーンシリーズとか、ミッション・インポッシブルとか…)だからこそ、主人公が女性になったことによるジェンダーギャップをしっかり描いていることがこの作品の面白さになっていました。

また、人種的配慮も考えられており、メイン5人の女性エージェントは白人、黒人、ラテン系、アジア人と満遍なく揃えられていますし、「仕事が恋人」タイプや彼氏がいる人、そしてお母さんと彼女たちの属性も様々で、そこも良かったです。
ミッションのためにドレスアップして颯爽と歩く姿は「セックス・アンド・ザ・シティ」を思い出しました。

「355」はこんな人におすすめ!
  • 「ジェイソン・ボーン」シリーズとかスパイもの大好き!
  • 女性チームアップの「オーシャンズ8」や「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」とかが好き!
  • セバスチャン・スタンのバッキー以外の役に興味がある!

「フェミニスト・ファイト・クラブ」を思い出す

ジェンダーギャップを強く意識している本作。私は「フェミニスト・ファイト・クラブ」を思い出してしまいました。

「フェミニスト・ファイト・クラブ」とは

Jessica Bennettが著者の、職場での女性差別との闘い方を書いた書籍。

それは実在する女性のつどい。何年もの間、毎月こっそり集まっては女性ゆえに差別される仕事のグチとそれにどう対抗するかの作戦を話し合ってきた。だけど、この本でついに私たちのクラブを公開するときがきた。ここには、女性が反撃するときに必要な、「巧みな戦術のすべて」が書いてある。「ファイト・クラブ」と言ってもただ攻撃するんじゃない。私たちの武器はたっぷりの知恵、そしてユーモアだ。

Amazon 「BOOK」データベースより

お互いにケアし合う女性陣、シスターフッド…。また、功績を残しても結局名前が消される女性、といったものも表現されていました。
また、セバスチャン・スタンは「強い男性」の象徴のような描かれ方をしているのも印象的です。そういったジェンダーギャップをしっかり表現することに注力した作品だからこそ、私はこの映画を「女性だらけなので華やか」とか「セクシーさが…」なんて目線では見たくないな、と思ってしまいました。

ただ、一方で「ガールズ・エンパワーメント」を売りにするには少々分かりづらさや、穴も多い映画かと思いました。エンタメでありながら、「今までとの違い」を楽しむ。そんな作品なのかもしれません。

続編があったらいいな…

エンタメとしても非常に面白い作品でした。今回は1作目ということもあり、王道ストーリーでしたが今後もっと捻りを出してシリーズ化していくのも面白いかもしれません。それくらい、5人のエージェントチームは魅力に溢れていました。
もちろん、この作品のシリーズ化などはまだ決まっていないですが、実現することを楽しみにしていたいと思います。

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