Netflixオリジナル映画「tick, tick…BOOM!」で感じる30歳目前への焦りと時間!

映画・本

先日、Netflixで話題の映画「tick, tick… BOOM!」を見ました。映画感想投稿サイト「Filmarks」でも高評価だし、最近「アメイジング・スパイダーマン」を見て、アンドリュー・ガーフィールド熱が上がったのも視聴理由。どうやら、アカデミー賞も有力候補な様子なんです。

tick, tick… BOOM!

tick, tick… BOOM! とは
  • 監督:リン=マヌエル・ミランダ
  • 主演:アンドリュー・ガーフィールド
  • Netflix独占配信
  • ミュージカル・「RENT」の作曲家であるジョナサン・ラーソンが「RENT」の前に作曲した自身の自伝的ミュージカル・「tick, tick… BOOM!」を映画化した作品

監督のリン=マヌエル・ミランダ自身すごい作曲家で、「ハミルトン」や「インザハイツ」は彼の作品です。また、最近ではディズニー映画「モアナと伝説の海」や「ミラベルと魔法だらけの家」の音楽も担当。今、私の中で大注目の作曲家さんなんです。

その気持ち、共感しちゃう

さて、この作品はジョナサン・ラーソンさんの自伝的ミュージカルを映画化したものなのですが、私はその前知識なく見ていたので、前半は若干わかりづらい感じもありました。というのも、過去や現在、舞台での演出や現実が入り乱れて進んでいくので、「この作品は自伝ミュージカルの映画化」ということを知らないと、最初は迷子になりそうでした。

でも、音楽は最高級です!「RENT」も舞台版の「tick, tick… BOOM!」も見たことがなかったのですが、最初から音楽に惹きつけられてきます。最初のナンバー・「30/90」は主人公で売り出し中の作曲家であるジョナサン・ラーソンが「もうすぐ30歳なのに、何も成し遂げていない!」という焦りを歌にしたもの。

「その感情、わかる…!」と思ってしまいました。周りは、「30歳なんてまだ若い」とか「年齢なんて関係ない」とか言ってきたり、そんなふうに思って自分を慰めたりもしますが、現実的な問題として30歳になって独身のままだとなんとなく肩身が狭い思いをしたり、転職の幅も小さくなってくるし、ワーキングホリデーのビザも取れなくなるし、この間なんて、ボランティアに参加しようと思ったら「応募資格:30歳まで」。私の周りでは、30歳を過ぎるとできなくなることが多くなっていきます。

そんな体験も相まって、もうこのナンバーを聞いた瞬間、私はこの作品の虜でした。この作品はこういった「焦り」に重点を置かれていて、やりたいことも、やらなきゃいけないことも、やったほうがいいこともいっぱいあるのに、ありすぎで何もできない!というジラジラした感じを出していて、現代社会の悩みも表現されているようでした。

またそれだけでなく、恋や友情、同性愛なんかもテーマになっていて見応えがあります。最後の最後、彼が歌い上げる「Louder than Words」は大号泣でした。ぜひ、見てみてください。

アンドリュー・ガーフィールド

そもそも、彼の演技が見たかったのが観賞の動機だったのですが、演技がうますぎてびっくりでした。演技っぽくない演技、というのでしょうか。すべてが非常に自然で、生身のジョナサン・ラーソンがそこにいるような感覚。

おまけに歌もすごく上手い!ダンスも素敵だし、彼は何でもできてしまうんですね…!第94回アカデミー賞にもこの作品で主演男優賞にノミネート!本当に素晴らしいお芝居なので、一見の価値ありです。

この曲が好き!

私が特に大好きになったのは、これらの曲!どれも共感と感動と楽しい気持ちをもらえる。特にSundayはミュージカル好きには刺さる一曲だと思います。

  • 30/90
  • Sunday
  • Louder than Words

tick, tick… BOOM!はNetflixで見ることが出来ます!ぜひご覧になってはいかがでしょうか。

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