【映画感想】マイエレメントのあらすじとおすすめポイント(ネタバレあり)

映画・本

 

映画は、洋画中心に年間約50本見ています。よく見る映画はド派手なアクションや学びのあるガールズエンパワーメントムービなど。Netflix、ディズニー+加入中。鑑賞済み映画のレビューやおすすめ映画をご紹介します!

ピクサーの最新作のマイエレメントはアメリカや韓国などの様々な国ではすでにリリースされており、その評価は上々です。お隣韓国では、ジワジワと人気に火がつき、今や大ヒットとなっています。そんなマイエレメントがとうとう日本でも公開されました!この夏にぴったりな爽やかでキュンとなる王道ラブコメは必見です。

“もしも”火・水・土・風のエレメントたちが暮らす世界があったら…? 『トイ・ストーリー』の“おもちゃの世界”、『モンスターズ・インク』の“モンスターの世界”、『ファインディング・ニモ』の“海の中の世界”、『インサイド・ヘッド』の“頭の中の世界”、『リメンバー・ミー』の“死者の世界”など、ユニークでイマジネーションあふれる[もしもの世界]を舞台に数々の感動的な物語を観客に贈り届けてきたディズニー&ピクサーの最新作は、 “エレメントの世界”を描いた『マイ・エレメント』。 火・水・土・風のエレメント(元素)が共に暮らす都市エレメント・シティを舞台に、だれも知らないイマジネーションあふれる色鮮やかな世界での奇跡の出会い、予想もできない驚きと感動の物語が始まる。 ふたりの距離は近くて、遠い。 正反対のふたりが起こす、奇跡の化学反応。 本作の主人公は“火のエレメント”エンバーと“水のエレメント”ウェイド。 様々なエレメントたちが共に暮らすエレメント・シティで、アツくなりやすくて家族思いな火の女の子エンバーと涙もろくて心やさしい水の青年ウェイドは性格だけでなく、その気になればお互いを消せる(!?)性質を持ち、全てが正反対の意外なふたり。 正反対のふたりの出会いは“エレメントの世界”にどんな化学反応を起こすのか?

https://www.disney.co.jp/movie/my-element より

声優陣は?

まず、英語版の紹介です。英語版でエンバーとウェイドを演じたのはこの2人。

英語版声優

エンバー役 リア・ルイス
ウェイド役 ママドゥ・アティエ

エンバー役のリア・ルイスは2020年にNetflixオリジナル映画「ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから」で中国移民の少女を熱演した新進気鋭の女優です。この「ハーフ・オブ・イット」でも移民の苦悩やLGBTQの青春の色恋を繊細に描いている名作です。そんな彼女が、エンバーを演じているというのは、マイエレメントがどういった作品か、配役の時点で語るようです…。

そして日本語版は、言わずと知れたこの2人!

吹替版声優

エンバー役 川口春奈
ウェイド役 玉森裕太

この2人が声優をやると聞いた時点で「きっと素敵なラブコメなんだろうな」と予想できてしまうような配役。実際、吹替版を鑑賞しましたが、ウェイド役の玉森さんは非常に上手で、言われないと玉森さんだとわからないレベルです。

期待を裏切らない王道・ロマコメ

さて、本編はかなり王道のロマコメです。期待していたものをそのまま出してくれたような爽やかで甘酸っぱい気持ちになる物語。一方で、予想外のことや大きな事件は起こらない、という部分はあるかもしれません。

フォーカスされているのは2人の性質それぞれの美しさや、新たな出会いから生まれる自分自身の変化、自分を大切にしたいという気持ちの変化が丁寧に描かれています。
火の美しさ、水の美しさ、その2つが交わった時の増幅した美しさを表現するためのシーンというのも多々あり、デートムービーにぴったりです。

エレメント・シティが現すものは…

一方で、この作品は移民文化が強いアメリカを表現していることがわかります。「エレメント・シティは元々は水たちが上陸した土地で、そこに土、風、そして最後に火が移り住んできた」という設定があります。街の中心地は水が暮らしやすいように整備されており、火が住むエリアは貧困地域のようになっていて、そのままアメリカの現状を表しているようです。ウェイドの家族に「エレメントシティの標準語が上手ね」と言われたエンバーが「ここで生まれて育ってるんで」というシーンなど、他の映画でも見たことある「移民あるある」シーンからも、この作品が移民文化を表現しようとしていることがわかります。

私が感じたのは、火のエレメントの街の雰囲気や、火に伝わる挨拶が土下座のようなポーズであることから、火のエレメントはアジア系移民を表現しているのではないかなということ。エンバーの声優がリア・ルイスであることからも、その可能性は高いように思います。また、「しっかり者の女と優しくておっとり系の男」という組み合わせは、アジア系を描くときに非常に多い表現のように思います。(例えば、「エブエブ」や「私ときどきレッサーパンダ」など)

しかし、アニメーションで描き、人種を明確に特定していないことから、「誰の物語にもなり得る」というのがこの作品の魅力でもあります。

ピクサーっぽくない

私が思うピクサー作品の特徴は「幸せは、遠くを探さなくても近くにある」です。「うちに帰ろう」というゴールに落ち着くことが多く、まさに「しあわせの青い鳥」のようなストーリー展開のものがピクサーらしさだと思っていました。

しかし今作は、「あたらしい世界へ」がテーマで、まるでディズニーアニメーションのよう。ウェイドとの出会いで自分の本当の気持ち、本当にやりたいことに気づく、というストーリー展開も「元いた場所へは決して帰らない」ディズニープリンセスのようでした。

そういう意味でも、最近のディズニー作品にモヤモヤを抱えている人にはぜひ見てほしいと思えるポイントです。

日本版主題歌が優勝すぎる

なんといっても日本語版主題歌であるSuperflyの「やさしい気持ちで」がこの映画のために書き下ろされたのではないかと思うほど完璧にシンクロしているのです。エンドロールでこの曲を聴ける日本、本当に勝ち組です。

エンバーとウェイドを思い出して、何度も何度も聞き返したくなる名曲。映画を見終わった後にはぜひゲットしてみてください。

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