新しいバットマンが登場!
2022年3月、日本でも新たなバットマンが公開!バットマンといえば最も有名なアメコミヒーローの一人で、すでに何度も映画化されています。そんな大人気バットマンが今回はロバート・パティンソン主演であたらに生まれ変わりました。
バットマン関連作品だけでこんなにもシリーズが…!絶対に見ておくべき作品と呼び声の高いクリストファー・ノーランによる「ダークナイト・トリロジー」や、バットマン自体は出てきませんが、その有名ヴィランをメインに描き、アカデミー賞で主演男優賞にも輝いた「ジョーカー」なんかも記憶に新しいですね。
概要、あらすじ
2022年公開
監督:マット・リーヴス
両親を殺害されたブルース・ウェイン(ロバート・パティンソン)は探偵となり、夜は黒いマスク姿でゴッサム・シティの犯罪者を懲らしめていた。しかし、権力者を標的にした連続殺人事件の犯人として名乗り出たリドラーが、警察やブルースを挑発。そして、政府の陰謀やブルースに関する過去の悪事などが暴かれていく。
https://movies.yahoo.co.jp/movie/373697/
まずはあらすじから。そう、今回のバットマンは名探偵!謎解きまくりで前半はミステリーやサスペンスのようです。寡黙な探偵のように謎を解いていきつつも、後半はヒーローとしても見せ場や派手なアクションシーンも盛りだくさんで、3時間という長尺を感じさせない作品です!
キャスト
バットマン/ブルース・ウェイン:ロバート・パティンソン
ロバート・パティンソンといえば、最近では「TENET」のニール役が記憶に新しいですが、賢さと高貴さが滲み出ている彼に今回のバットマンはピッタリでした!
「探偵」としてのクレバーさに違和感がありませんでした。また、ブルース・ウェインでいる場面が少ないため、ほぼ覆面で瞳の動きしかわからない状態でしたが、非常に心情が伝わってくる見事なお芝居。
台詞も少なめ、寡黙で闇を抱えたバットマンだったため、「眼の演技」が光っていました…!
セリーナ/キャットウーマン:ゾーイ・クラヴィッツ
あまり見た目のこと言いたくはないのですが、スタイル抜群。セクシーでしなやかな歩き方だけでもキャットウーマンらしさが爆発していました。
リドラー:ポール・ダノ
賢く、猟奇的なサイコパスぶりは見事でした。捕まって投獄された後もゾクゾクさせられる雰囲気。まさに「怪演」です。それでいて、「どこにでもいそうな」雰囲気や幼稚さと賢さの表現は秀逸でした。
ペンギン:コリン・ファレル
見た目が変わりすぎて、キャストを見た時「嘘でしょ!?」と思いました。コリン・ファレルといえば、実写版「ダンボ」や「ファンタスティック・ビースト」にも出演していたダンディーな雰囲気の俳優さん。それがこんなおじさんに…!
今作の「笑い」要素をすべて担っていたのは彼で間違いないです!
考察
この作品は、ヒーロー誕生の物語…
この作品は、徹底して「ヒーローとは」を問いかけ、最後にバットマンが「ヒーロー」として自己承認するまでの物語です。
まず挙げられるのが、今回のヴィラン・リドラーとバットマンの対比です。例えば、序盤ではバットマンは自分を「復讐者」だと言っており、リドラーも犯行理由は「社会への復讐」。バットマンの自警行為がリドラーの犯罪行為と何が違うのか、を問いかけてくるのです。
ヒーローとは、人を助け、希望となること
そんなバットマンですが、ラストの洪水のシーンでは身を挺して人々を危機から救います。
冒頭の登場シーンでは、暗闇に紛れて登場し暴漢をボコボコにはするものの、襲われたアジア男性に対して手を差し伸べることはなかったバットマン。しかしこのラストでは発煙等で灯りを灯し、怯えて助けを求める人に手を差し伸べる。
ゴッサムシティのような闇に覆われて、何も信じられないような「行き止まりの世界」では、助けを求める人を灯して、手を引いて導く、その姿がヒーローなのです。
気になる!今後の展開は…
さて、魅力的なヒーローが誕生したということで気になるのは今後の展開です。
HBO maxではコリン・ファレル演じるペンギンの単独ドラマシリーズ「The Penguin」の制作を発表しています。
また、監督であるマット・リーヴスはEWとのインタビューで「バットバースを作りたい」とも語っており、今後の展開は注目です。
映画ラストシーンのアーカム収容所にはバリー・コーガン演じるジョーカーらしき人物が…。リドラーもこれだけで終わらなそうな雰囲気も出していたし、これからユニバースが広がっていくことが期待されます!
残念ながら、HBO max自体は日本ではサービスを行なっていないので、見るためにはU-NEXTなどが権利を獲得してくれることを願うしかないのですが、日本でも視聴可能となる日を夢見て、楽しみに待ちたいと思います!
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